一般公開されている行政界の住所コードを検証

私の認識が誤っていたのだと思いますが、政府系から一般公開されている住所データにはコードは付与されていないのだと思っていました。
ところが、ブログネタ探しに国交省の”大字・町丁目レベル位置参照情報”のデータを見てみると、なんと、住所コードが付与されているではありませんか。
今回は、GISの一回目にふさわしいか微妙ですが、一般公開されている住所コードを検証してみたいと思います。
今回検証するデータは、以下です。

  • 大字・町丁目レベル位置参照情報
  • 平成27年国勢調査町丁・字等別境界データ

住所に付与されるコードについて

今回の話題、住所コードについて説明します。
住所コードは、都道府県、市区町村、大字、小字の4階層で表現されるケースが多いです。
具体的には、国土地理協会や日本加除出版の住所コードでは、下図のように2桁、3桁、3桁、3桁の計11桁で住所を表現します。

住所コードについては、以下のサイト(パスコ社)も参考になります。

大字・町丁目レベル位置参照情報

このサービスは、自治体での利用やGISの普及を狙い各種統計情報や台帳と地図を結びつけるための住所の位置情報を、国土交通省が整備し一般公開するものです。

ダウンロードは、以下の手順で行います。

  • ダウンロードサイトを表示する。
  • 必要な地域を選択する(都道府県や市区町村)
  • 利用約款に同意する
  • ダウンロードを行う(ファイルは字レベル、街区レベルの2種類)

ダウンロード直前の画面は、以下となります。

ダウンロード直前の画面

ファイルはCSV形式で以下の定義となっています。(詳細仕様はダウンロードファイルに添付されています)

また、住所名と住所コードは以下のような特徴があります。

  • 住所コードが12桁で表現される(1桁多い)
  • 大字と小字を合わせて7桁で表現されており大字と小字を分離できない
  • 同じ大字相当の住所でも国土地理協会とはコード値が異なる(東京都港区六本木の場合は、国地協:029、国交省:0028)
  • 位置情報は点(世界測地系(日本測地系2000)緯度経度)
  • 更新は毎年行われており最新はH30年度のデータ(2018年)

平成27年国勢調査町丁・字等別境界データ

こちらは、総務省のGISホームページからダウンロードできます。
ダウンロードの手順(今回はShapeファイル)は、ちょっと複雑です。

  • ダウンロードページを表示
  • 小地域 -> 国勢調査 -> 2015年 -> 小地域(町丁・字等別) -> 世界測地系緯度経度(Shapefile)と進む
  • 必要な地域を選択しダウンロードする

ダウンロード直前の画面は、以下となります。

ダウンロード直前の画面

データの特徴は、以下です。

  • 住所コードは国土地理協会と同じ11桁で表現される
  • 大字と小字を合わせて6桁で表現されており大字と小字を分離できない
  • 同じ大字相当の住所でも国土地理協会とはコード値が異なる(東京都港区六本木の場合は、国地協:029、国勢調査:017)
  • 位置情報は面(世界測地系(日本測地系2000)緯度経度)
  • 更新は国勢調査と同じく5年ごとで、最新はH27年度のデータ(2015年、公開は2018年)

GISでの表示例は以下となります。

まとめ

今回は、一般公開されている住所データのコードについてみてきました。
日本で使われている住所コードは大きく、”国土地理協会”、”日本加除出版”の2種類があり、官公庁や自治体の多くのシステムでは国土地理協会の住所コードが使われています。
これには歴史的な経緯もあるのですが、国土地理協会の寡占状態が業界にあまり良くない影響を与えていることも事実だと思っています。

一般企業で閉じられたGISを構築する場合には、今回ご紹介した住所データは十分に使えると思います。郵便番号データとの連携も面白いと思います。

以下の記事には、PostGISに国勢調査の小地域データを取り込む方法やPostGISに街区レベル位置参照情報(CSV)を取り込む方法を書いています。

また、以下は大阪市DMデータを使ったデモサイトになります。