赤字プロジェクトと見積

後を絶たない赤字プロジェクト。
請負案件は大きな利益よりも大きな損失を生む可能性が高いのが実感・実態です。
この理由は、技術者のスキルや体制などの受注側の問題に加え、要件が不明確だったり仕様変更の発生など発注側の問題、技術的な難題の発生など様々です。
このような状況を発生させない、または発生した場合でも損失を最小限に抑えるためには、見積の精度を上げリスクを織り込んでおくことが重要になります。

SEの技量に依存する見積

このようにリスクの最小化に重要な見積ですが、実際にはどのように作成されているのでしょうか?
例えば、家電販売を例にすると、仕入れ価格(=原価)は契約などで確定していますので、これに店舗の運営費や販売員の人件費などの販管費、適正利益を乗せれば販売価格が決まりますので、見積の作成は難易度の高い作業ではありません。
一方でソフトウェア開発の見積は、一品物の傾向が強いため家電販売の例のように原価の確定が(準委任契約でない限り)難しく、SEの技量に依存した推測となっており正確に見積もるためには高い技量や経験が必要となります。

このように原価の確定に推測の要素がある見積ですが、ガードやつめの甘いケースが後を絶ちません。
具体的には、あり得ない前提条件や方式、作業工程の詰めの甘さ、高すぎる生産性、 記載すべき免責事項の欠落などにより、リスクを大きくしてしまっているケースが多々あります。

このような甘い見積で契約を締結することは、船出から沈没が約束された航海のようなもので、関係するお客様(信用)、会社の収益(経営)、開発者(人的リソース)に深いダメージを与えます。

改善の方向性

このような状況をどのように改善すればよいのでしょうか?
具体的には以下のような施策が考えられます。

  • 見積を実施する技術者の見積スキルのアップ
  • 完成した見積を統一した観点でチェックし品質の均一化を図る
  • 妥当な免責事項の記載

こういった取り組みを通して、リスクを押さえつつ請負案件を増やして技術力の底上げや会社の活性化を図っていく、当事務所はそんなお客様のお手伝いをしたいと考えています。