【2021年度版】空間情報総括管理技術者の受験対策1

今年も空間情報総括管理技術者(空総監)の受験申し込みが始まります。
今回からシリーズで、2021年度版の空総監対策を書いていきたいと思います。

私は、2020年度に初めて受験し、運良く合格することができました。そのあたりのノウハウも交えてお伝えしていきます。

今回は、空総監の合格を目指している方向けに試験制度の概要をお伝えします。

空総監資格について

空総監資格の目的や要件は、日本測量協会の以下の資料にまとめられています。

https://www.jsurvey.jp/gissv/gissv2021-01.pdf

ポイントを以下に整理します。

  • 平成17年(2005年)に創設
  • 空間情報の関連事業の企画・提案・監理の能力を有する技術者を認定するための制度
  • 空間情報総括監理技術者に求められる要件は以下の通り
    • 要求仕様の策定ができる(現状分析や課題の発見・分析)
    • 製品仕様・品質仕様の策定ができる(課題解決のためのデータやシステム設計)
    • 運用計画を立案し、業務を遂行できる(構築したデータやシステムの維持管理)

空間情報技術を用いた現状分析や課題解決能力を問う試験といえます。

2021年度の試験スケジュール

2021年度の試験スケジュールは、日本測量協会の以下の資料にまとめられています。

https://www.jsurvey.jp/gissv/gissv2021-02.pdf

試験は受験願書の提出、筆記試験、面接試験の3段階にて実施され、それぞれ結果が通知されます。

  • 受験願書:
    • 提出期間:7月1日(木)〜7月31日(土)
    • 受験資格判定:1ヶ月後くらいに受験の可否の結果通知が郵送されます。
  • 筆記試験:
    • 試験実施:9月25日(土)
    • 合格発表:11月5日(金)
  • 面接試験:
    • 試験実施:11月13日(土)
    • 合格発表:11月19日(土)

空総監合格のための3つのポイント

私の受験の経験から、空総監試験の全体を通して重要な3つのポイントを以下に整理します。

  • 自身をブランディングする
  • 準備の試験である
  • 面白い文章を書く

ポイント1-自身をブランディングする

自身をブランディングするとは、自身の専門分野を明確にして、私は○○技術者であると定義することです。

私の経験で恐縮ですが、私は受験にあたって自身のブランディングをIT地図屋としました。
なぜ、このブランディングにしたかというと、私は電機メーカー所属ですので測量業務に携わったことのないマイナス面を補う必要があったからです。測量業務の経験がないマイナス面を取り繕うことは無理ですので、ハードウェアやソフトウェアの製造者の立場で活動しているプラス面を強調したブランディングがわかりやすいと考えました。

例えば、以下の設問(H29問1)の答案作成では、自身のブランディングが重要となってきます。

平成29年度問1より引用

設問では行政だけでなく技術や産業の動向まで幅広い記載が許されているので、2000年の測量法改正やQZSS、カーナビやGoogleMap等のWeb地図の普及など、書けることは数多くあります。

ここに落とし穴があり、自身をブランディングし、その専門分野の観点から各イベントの意義や影響を記載していかないと、単なる事実の羅列と意見の表明に留まってしまい合格レベルの答案とはならないでしょう。

ポイント2-準備の試験である

空総監試験(特に筆記試験)は、事前準備の段階でほぼ合否が決まってしまいます。
その理由は、空総監試験は事前準備なしで制限時間内に答案を作成することは、超人でもない限りおそらく無理だからです。

例えば、私が受験した2020年度の設問は以下のような感じです。

  • 問1 自身の専門分野に関する業務経験:2枚(約2,800字)
  • 問2 配布資料を読みそれに対する意見をまとめる:1枚(約1,400字)
  • 問3 国や自治体の課題と解決方法の提案:パワポ8枚

準備なしを前提にすると、かなり文章を書くことに慣れた人でも問1に1時間、問2に30分は必要だと思います。
残りは1時間30分ですが、課題の選定と分析、パワポ8枚の構成を考えて日本語を埋めるだけでタイムアップではないかと思います。おそらく十分な図表までは手が回らないでしょう。

空総監試験の答案は持ち込んだパソコンで作成しますので、事前に過去問ベースの答案を用意しておき、試験会場ではそれを組み合わせる(運が良ければそのまま提出する)といった対応が必要となります。

私の去年の試験を白状すると、以下のような状況でしたので、試験時間を1時間以上残して答案を提出し試験会場を後にしました。

  • 問1 持ち込んだ過去問答案を組み合わせて20分程度で作成
  • 問2 文意の把握に苦しみ答案作成に1時間程度を費やす
  • 問3 持ち込んだ過去問答案を推敲してそのまま提出

ポイント3-面白い文章を書く

空総監の試験問題に正解はなく、答案を通じて受験者の空間情報技術の知識や経験、現状分析や課題解決といった能力を確認する設問であると考えるとよいと思います。

私は採点者が求めているのは、”面白い話”だと思っています。つまり、採点者も人ですので受験者の空間情報技術の知識や経験、課題解決能力を背景とした面白い文章を読みたいと思っているはずです。逆に採点者が面白いと思えるような答案が書ければ、合格レベルは概ね間違いなしとも言えるのではないかと思います。

面白い話の定番は、苦労した話です。
例えば、受注額1,000万円のプロジェクトを運営している立場で、3,000万円の原価を発生させてしまった話であるとか、当初は1秒以内に終了すると思っていた処理が100秒以上かかってしまいそれを短縮する過程とか。。

空総監の受験者の方は、業界でもそれなりに活躍している方ばかりですので、無意識に満点の答案を求めがちですが、採点者に”私はこんなに苦労している”と具体的に訴える文章の方が迫力があり得点も得やすいと思います。

まとめ

今回は、空総監の試験の概要と合格のためのポイントを書きました。

空総監の設問自体は概ねパターンがあり、パソコンを持ち込めることからも相当なレベルの事前準備が可能ですので、しっかりと準備さえすれば合格する確率の高い試験ではないかと思っています。

次回以降も私の合格経験をもとにした泥臭い話を書いていこうと思います。

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