空総監対策4−問1予想問題

今回は、空総監問1の予想問題の答案を作成してみましょう。

予想問題

”月刊『測量』2020年1月号”の”三角点・・時流を読む”を予想問題とします。
内容は、”民間活力と国土地理院の技術力を融合した測量へ”と題され、GNSS連続測位への品質保証や災害対応について民間との連携の観点で書かれています。
以下に要約を示します。

1.はじめに
測量作業の効率化と生産性の向上が必要。また、測量以外の分野の技術や民間活力の利用も重要。
2.信頼性の高い位置情報サービス提供に向けて
民地理院の電子基準点(全国役1,300箇所)に加え、民間のGNSS連続観測局が設置されるようになり、スマート農業や自動運転、無人航空機の制御、i-Contructionなど測量以外の分野に地理空間情報が活用されてきている。一方で、民間のGNSS連続観測局は独自の企画で設置されているため位置情報の精度に問題が発生する可能性がある。
このようなことから、国土地理院はGNSS連続観測局が備えるべき性能基準と性能に適合した観測局の地理院への登録するための要領を2019年10月に定めた。このように地理院では、民間活力を利用しながら信頼性の高い位置情報サービスを実現する環境を作っていく。
3.災害に関する地理空間情報提供にも民間活力を利用
令和元年秋の台風15号をはじめとする一連の風水害への対応においても、民間活力も利用して被災地への初動対応や関係者への情報提供を行った。
台風19号への対応では、「地上からの情報やSNSなどの様々な情報」と地理院の標高データから「浸水推定図」を迅速に作成して提供した。これは現地での救助計画・排水計画に活用した。
また、民間航測会社の協力により航空写真の撮影も行い地理院地図でインターネットにて提供した。これは被災状況の確認や自治体の災害査定の効率化にも活用されている。さらに、「平時の備え」として地理院地図にて土地条件図や治水地形分類図、自然災害伝承碑を掲載した。
4.おわりに
このように、国土地理院では食糧の生産性向上のために、必要な民間活力を発現する環境を整備し、国土地理院ならではの技術力を加味することにより、効率的な測量行政を進める。

月刊測量 2020年1月号(P4-5)を要約

回答案は、1,440字以内(36行✖️40文字✖️1ページ)以内で作成します。
例年の設問には空間情報技術者として感想意見を示せとあり、知識思考力、文章力を問うとも明記されています。

回答案

以下のように回答案を作成しました。

受験番号:05−031
氏名  :高本 啓司
 設問の資料“民間の活力と国土地理院の技術力を融合した測量へ”は、現在国土地理院で進められている民間の役割分担、測量の生産性向上、社会への貢献として災害等への迅速な対応などについて述べられている。以降に、空間情報総括監理技術者の立場で感想や意見を示す
1.信頼性の高い位置情報サービス提供に向けて
 本章では、昨今必要性が高まっているセンチメートル単位の高精度な測位を実現するための民間との役割分担や国土地理院の取り組みが示されている。特に、GNSS連続観測局について、位置精度の信頼性を民間と国土地理院が連携して高めるための具体的な取り組みが示されている。
 この取り組みへの感想は、自動運転やUAV、i-Constructionといった民間で高まる正確な位置情報への需要を携帯キャリア等が急速に事業化するエネルギーを国土地理院のような官組織が精度を高めるための環境づくりで支援するという、いわばアクセルとブレーキの関係を実現しつつあり、とても良い事例だと感じた。
 一方で、この取り組みへの意見としては、今回の仕組みは“登録制”とはいえ、これが普及すると民間事業者にとっては事実上の規制に近いものとなることが心配である。また、実際の検査は検査機関に委託し定期的に実施する形となっていることから、規制が目的化する過剰規制により民間活力が削がれる懸念があると考える。
2.災害に関する地理空間情報にも民間活力を利用
 本章では、自然災害への国土地理院の迅速な対応と民間活力を利用した「浸水推定図」作成などの新たな取り組みや地理院地図を使った情報発信が示されており、これらの取り組みによる被災者の救助作業や自治体の災害査定等の効率化について示されている。
 この取り組みへの感想は、国土地理院が保有する標高データ等の資産と民間が持つSNSや報道写真等を組み合わせ、スピード感を含む新しい価値を創造し、救助や災害復旧に生かしているとてもよい事例だと感じた。また、この取り組みは継続され、2020年7月発生の熊本や山形での豪雨被害においても被災翌日には浸水推定図が国土地理院のホームページで公開され、航空写真などの救助や復旧に役立つ情報も順次公開されている。
 一方で、この取り組みへの意見としては、SNS上のいわゆるフェイクニュースのような情報を除外し情報の信頼度を高める取り組みが必要なこと、河川のテレメータ情報を活用するなどして「数時間後の浸水推定図」を作成して公開するなどの取り組みができれば、より安全かつ有用な情報になるものと考える。
3.まとめ
 国土地理院ではこの他にも三次元地図の標準化や屋内測位の信頼性向上に向けた取り組みなども行われており、先端の空間情報技術に対する信頼性向上に期待したいと考える。
以上

想定問題の回答案

以下に留意して答案を作成しました。

  • 私はこの手の問題で1,440字も書くのが厳しいので、以下の対策で8行稼ぎました。
    • 受験番号と氏名でそれぞれ1行(合計2行)
    • 各章にタイトルを設定:これで3行
    • まとめの章を作成:2行で簡単にまとめ
    • 以上で1行
  • 感想と意見は段落を分け、さらに文頭に”感想は””意見は”といった形で明記する
    • これは、読み手への配慮でもあり字数を稼ぐ意味もある
  • 空間情報管理技術者として答案を作成するので、その文言を入れる
  • 国土地理院の最新の取り組みやニュースを織り交ぜ知識をアピールする

まとめ

今回は、”答案の型”を決められたことで、前回よりは少し良くなったと思っています。
文章の書き方は人それぞれですが、私の場合は、会社の報告書に慣れているせいか、”型”(フォーマット)が決まって各章に必要な文字数が少なめで決まってくると、伸び伸びと書けます。