空総監対策3−2016年度問3
今回は、空総監試験の2016年度の問3にチャレンジしてみましょう。
問題
2016年度の問題を以下に引用します。
今度はプレゼン系の問題ですね。技術士試験もそうですが、問題が実践的で楽しいです。
早速、キーワードを拾っておきましょう。
- 空間技術者としての専門技術
- 国や自治体の政策課題
- 課題解決に向けた専門技術の適用方法(おそらく概要)
- 上記の具体的な使用方法
- 期待する効果
”視覚的な表現”とは、図や表、グラフのことだと想像できます。
また、前半の3枚のうち1枚は自身の専門技術について述べてもよさそうです。
回答案
では、答案を作成してみましょう。まずは骨格を作成します。
- 受験番号、氏名、専門を簡単に記載
- はじめに
- 国や自治体における課題
- 課題に適用する専門技術の説明
- 専門技術の適用方法
- 実際の使用方法
- 期待される効果
- まとめ
上記をもとにした回答案は、以下となります。
まずは、フォーマットを決めなければいけませんね。パワポデフォルトのフォーマットを適当に改修して作成しました。
1枚目には”受験番号”、”氏名”、”専門技術”を書くことになっていますが、スペースに余裕があるので、若干の補足・宣伝も書いておきました。
2枚目は、問題の指示とは少し違う構成としました。
問題文にダイレクトに従った書き方だと、ここでいきなり政策課題になると思いますが、読み手が全体を把握できるように”はじめに”の章を設けました。ちょっとリスクのある構成かもしれません。
また、政策課題は”コロナ対策と経済の両立”とし、適用技術は”空間データベースとその周辺技術”としました。
ここからが本文です。
とりあえず、”あるべき姿”を書きました。我が国では難しそうですが。。
書いたのが微妙に課題(現状とあるべき姿のギャップ)とは異なる感じもするので、題意との整合性の観点からもう少し改善の余地がありそうです。
このスライドは、専門技術の説明に費やしました。
担当業務を説明しつつ、課題への適用技術を説明する必要があります。
適用する技術のキーワード(空間データベース、ジオコーディング、ジオフェンシング)は明確にしておくべきでしょう。
先のスライドにて明確とした”専門技術”の適用方法を示します。
ここまでの2枚は、”担当業務からの技術要素抽出”、”抽出した技術の課題への適用方法の明確化”だと理解しています。また、適用方法は、意図的に概要レベルまでに抑えています。
ここは詳細かつ具体的に書きましょう。
ただし、効果は次のスライドで書くので、手法のみ具体的に書くことがポイントだと思います。
このスライドでは、これまで展開してきた技術や手法を、最初に提示した課題に収斂させることが重要です。
最後に、”まとめ”を入れました。
ここまでに書いてきた内容のまとめともう少し広い展望のようなことを書いています。
ただし、これも出題者は求めていないかもしれませんので、減点リスクはあります。
まとめ
今回は、問3について実際に答案を作成してみました。
先週の4連休とこの土日をかけて書きましたが、まだパーフェクトとはいえない状態です。
リスクのある構成としましたし、内容的に薄いかもしれないので評価は微妙です。ただ、構成・内容とも現在の自身の全力は出した内容だと思っています。
実際取り組んで見ての感想ですが、パワポでの答案作成は説明の粒度を意識して、スライドごとの役割やに説明の抽象度を考える必要があり、その点にかなり労力が割かれてしまいました。
正直、私はパワポ大嫌い派ですので、技術士試験のようにワードでの答案作成だといいのになと思っています。